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サルでも書けるブログ教室

タイトルに教室とありますがブログの書き方を教える訳ではありません。むしろ私が教わりたいくらいです

じゃあ帰りますね

介護

どーもこんにちは、風邪をひいてしまいました。ダルい・・・

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今日は前回書こうとした亡くなった入居者について書こうと思います。

           

 認知症の症状で「帰宅願望」というものをご存知でしょうか?

 

夕方頃(昼間にもあったりします)になると「さて、そろそろ帰らないと」と家に帰ろうとする症状なのですが、この前亡くなった入居者はこの症状が非常に強く表れる、介護者からすると厄介な方でした。よく「帰る」「帰れない」のやり取りで怒っていたのを思い出します。

この帰宅願望というものは、普通に考えると誰もが抱く当たり前の感情であって誰にもその気持ちを制止することは出来ません。

家に帰れれば落ち着くというものではありません。家にいるのに「帰ります」と外に出て行く方もいます。

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想像してみて下さい

 

 

 

貴方は会社や学校に行き今日1日の授業・仕事が終わりました。

 

「さて帰るか」と歩き始めると、なんとなく見覚えのある人があなたを追いかけてきました。

その人は貴方に向かって「今日はもう遅くなったからここに泊まりましょう」と言うじゃありませんか。

 

「いや家で家族が待ってるから帰りますよ」と貴方は言いました。

 

「もうすぐ暗くなるし、ご飯も今作ってるから一緒に食べましょうよ」と良く知らないその人は言ってきます。

 

「いや、帰りますって」と貴方は何度も言いました。

 

しかし相手も引き下がりません・・・

 

 

どうですか皆さん?腹が立ちませんか?

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いきなり「泊まって」とか「暗いから」とか言われても普通納得いきませんよね。

「雨が降ってるから」とか言う人もいました。「雨が降ってるから今日は帰らないで泊まって行こう」なんて思う人がいますかね?まず自分だったらどう思うか考えてちゃんと会話しないと、この様な噛み合わない会話になってしまいます。介護の教科書なんかにもよくこういった会話が記載されていますが、まず上手くいきません。

 

こんなやり取りが、うちの職場では普通に行われていました。中には頭ごなしに「ダメ今日は帰れないよ」なんていう教科書に載っているダメな例を平気でしてしまう人もいて頭が痛いです。「対応策」「マニュアル」みたいに考えてしまいがちで「こう言ったら諦めるだろう」という思考がそもそも間違っているのだと、その方には気づかせてもらいました。「どうやったら帰れるのか?」真剣に一緒に考えてあげることで、その方との関係を築き信頼を得る事が大切です。

 

 

その方は亡くなる前日まで「さあじゃあ帰りますね」と立ち上がっていました。

今まで散々苦労はしましたが、とても良い勉強をさせて頂いたと感謝の気持ちでいっぱいです。

 

謹んで哀悼の意を表します。

 

 

 

 

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